「カフェ・ド・ランブル」佐伯の至宝。見事な見識とこだわり。
2010年 02月 11日
我が郷里。大分県佐伯市。
名物はリアス式海岸の織り成す海と、
海産物。特に「青物魚」と、その干物は絶品。
釣りばか日誌のロケ地でも有名。
毛利家2万石の小さな静かな城下町
国木田独歩が教師として佐伯に赴任
この地を舞台に多くの小説を書いた。
■そんな、城下の趣を残す一角。
蔵を改造した、優雅で風雅な喫茶店あり。
25年以上前からあったと記憶する。
感じのいいご夫婦の経営。
美術に造詣の深いご夫婦の美学が生きる。
■もともと、私は、珈琲にはうとい。
喫茶店にゆくなら、立ち呑みで「コップ酒」を選ぶ主義。
そんな私でも、帰省の折には良く覗く店。
■10年ほど前か、関東出身の友人が佐伯の
バラックで過ごす機会あり。
店が開けるほどの珈琲通で、珈琲オタク。
その彼をこの店に案内。
店にいる前、
看板を見て絶句!
まさか、ランブル?
真意はこう。珈琲道を極める至高最高の店と選んだのが
銀座の「ランブル」。並外れた珈琲の達人の店だと。
その店の関係?と彼は踏み
店に入るやいなや、先ず質問。
結果は、
ここのママさん、銀座「ランブル」で
達人の指導を受け、この田舎町で開業。
店の「たたずまい」も一流なら
珈琲の「味」も一流ということが判明。
彼の見立てによれば、ネルドリップ
での、デミタスカップへの抽出の
湯を注ぐ流儀が同じとのこと。
※彼も客としてこの店に通いつめ
達人からいろいろ教えを受けたらしい。
この地で、かっての達人師匠の
思い出を語る至福のじかんだったろう。
※私も、その後、東京は銀座の
「カフエ・ド・ランブル」に行ったが、
途方も無いこだわりと見識の店。
門外漢の私が行っても、
わくわくする「味の深み」に導いてくれる。
銀座の店にも負けない
旨さ。ということか。
■聞けば、
・苦節数十年、やっと旨く入れる道が開けたと。
・当然、銀座のように「デミタスカップ」一杯で、1000円から2000円
の料金設定はこの地では無理。500円くらいまでが限界。
・なら、手間で勝負。珈琲豆を新聞に広げ一粒一粒選定
おかしな豆を混ぜない努力を惜しまない流儀を踏襲。
・この地の水道水は、九州の清流「番匠川」の清流の脇に
掘った150メートルの井戸の水。水道水では全国トップクラス
これは、東京の水に大きく勝る。
静かで、気品のある
名店の珈琲は
さながら、
深山幽谷
の味わいある
大吟醸
秘密本館入り口
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by tatinomi2
| 2010-02-11 13:12
| 郷里:佐伯